貴重な自然栽培米の田植~収穫!一粒の有難さを子どもと共感!

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イベント

今年の初夏に親戚の農家の小さな田んぼで、家族、親戚と田植えを
行いました。
自然栽培(無化学肥料・無農薬)を行う田んぼという事で非常に興味が
あり、楽しみにしていました。
親戚も初めての試みで、半信半疑でしたが何とか無事に収穫を迎え
る事ができました。その貴重田植~稲刈の体験談になります。

 

 

 

 

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自然栽培米とは

自然栽培米という言葉を聞いたことが無い方もいると思いますが
無化学肥料、無農薬で作るお米になります。
本来お米は、自然栽培で問題なく育っていましたが、戦後の流れ
から今の慣行農法と言われるやり方に変わって(変えられて)行きま
した。

今のお米は慣行農法(農薬、化学肥料、除草剤など)で栽培されて
います。それを否定するわけではありませんが、そういった体や
環境に良いとは言えない物を使い栽培され、結果的に自然環境も
破壊されています。当然そういったお米を食べていると知らない
うちに体に蓄積され、体を悪くしてしまいます。

また、そういったお米を食べるとアレルギー反応が出る人もいて
全てに優しいのが自然栽培米です。

今のお米は良くも悪くも品種改良され、農薬などには強いですが
本来の植物としての生きる力強さは弱くなっています。
そこで今回は自然栽培を行っている方から、ササニシキという
原種に近い苗をいただき、自然栽培米をスタートさせました。

自然栽培を行う上で苗(種)は一番大事です!

 

 

 

 

慣行農法と作り方の違い

慣行農法(今の一般的な作り方)と自然栽培とでは具体的にどのような
違いがあるのか、今回体験してみて感じた事を纏めます。
実際、自然栽培は思っていたより、はるかに先人の知恵が詰まった
理にかなった栽培方法でした。

 

 

 

 

稲の品種

先程も言った通り、自然栽培で大事なのは品種です。
最近の稲ではなくて、より原種に近い品種でないと生命力などの
観点から、上手く育ちにくいです。

慣行農法はこの辺りで一般的に育てられる、ヒノヒカリで、
自然栽培はササニシキです。
ササニシキはヒノヒカリに比べ原種に近く、自然栽培で育てている
方も近くにいます。
農薬などへの耐性は低いですが、自然栽培で育てると抜群の強さを
発揮します。

田植直後など本当に大丈夫かなと特に心配していましたが、その
生命力をまざまざと見せつけられました!何事も適材適所だなと
田んぼから教えられました。

 

 

 

 

稲の本数

慣行農法の稲は、稲2~3本を一束で植えます。
しかし、自然栽培米の稲は1本を1束として植えます。
何でやり方が違うのかというと、慣行農法は一杯植えて一杯収穫
するという考えですが、自然栽培は少なく植えて植えた稲に頑張っ
て成長(分けつ)してもらい、一杯収穫するという考え方なのです。

また、自然栽培は稲を15㎝ぐらいまで成長させてから植えます。
こうする事によって、植えたばかりの小さな稲を食べるジャンボ
タニシの被害から稲を守ります。

自然栽培は先人の知恵が詰まった栽培方法だなと随所に感じる事が
できます。

 

 

 

 

稲と稲の間隔

苗を植える間隔も慣行農法は15~20㎝ですが、自然栽培は40㎝ぐらい
で植えます。1本苗でしかも40㎝もあけて植えるので田植直後の田んぼ
は慣行農法ぼ田んぼに比べ、緑が少なく寂しいですが、収穫前には
同じかそれ以上に実ります。

なぜ、最初に2~3倍の差があっても最終的に同じくらいになるか
というと、1本の稲が2~3倍成長(分けつ)するからです。
1本で植えて、間隔もあけると慣行農法に比べ成長するスペースが
多くあります。慣行農法も成長はしますがある程度成長するとお互
いが邪魔になり、成長が止められてしまいます。
自然栽培の稲は思い切り成長できるので、最初の2~3倍の差を埋め
る事ができるのです。

また、間隔をあけるメリットは他にもあって、太陽を浴びる範囲が
多かったり、間隔が広いので風通しが良く、病気や害虫が発生しに
くくなります。

 

 

 

 

育て方

慣行農法は田植えの際に一緒に除草剤も撒きますが、自然栽培では
それもありません。
稲が大きい状態で田植えしますので、草が生えるより稲の成長が
早く、草が生えにくいからです。

また、通常であれば夏頃に一度田んぼの水を切って、成長(分けつ)
を止めます(密集して植えており成長し過ぎると弊害が出る為)。
自然栽培ではギリギリまで水を切らず、成長(分けつ)を促します。
思い切り成長させても、1本の稲なので邪魔が無く、更に間隔も
あいているので、成長(分けつ)への弊害がありません。
こういった所の違いが、1本の稲でも2~3倍の成長力を持つ要因に
なります。

更に、水を切らない効果として、草が生えにくいです。草は水が
切れている間に生えて、水を入れてどんどん成長しますが、水を
切らないと、水の中に草は生えにくいですから草が生えるきっかけ
がありません。

水を切らない事で、成長を促す&草が生えにくいという一石二鳥に
なります。

 

 

 

 

収穫方法

慣行農法はご存じの通り、機械で収穫し、乾燥機にかけて乾燥させ
玄米にします。
自然栽培は手で刈って、太ももの太さ位に束ねて、物干し竿の様に
組んだ竹に頭を下にして田んぼで天日干します。

約2週間の天日干し後、稲穂のみを採取し、玄米にします。
圧倒的に手間暇がかかりますが、その分天日干しで旨味がUP
美味しくなります。

 

 

 

 

一言まとめ

田植え~収穫まで、しっかりと成長を見届けて携わり、収穫まで
無事に迎えられた事がとても有難い気持ちになりました。

親戚の農家曰く、成長の合間に消毒・肥料の散布もなく、やった
事は水が切れていないかの確認と、周りの草刈りという事でした。
合間の手間は本当に段違いで減りましたが、その分収穫方法を鎌
で行ったり、田んぼで天日干ししたりと、後から手間がかかりまし
たが、この手間はお米を美味しくする為でもあるので、子ども達と
丁寧に行いました。

昔の方はこれを全て人の手で行っていたと思うと、本当に頭が上が
りません。稲刈りだけでも大変でした。
しかし、その大変な思いをした事によりお米一粒一粒に対して感謝
と、きちんと食べる事が恩返しになるなと実感できました。
子ども達もお米やお米作りに対する考え方が変わったようです。

今回のお米は、まだ天日干し中ですので、全て終わったら慣行農法の
お米と自然栽培のお米とで食べ比べをしたいと思います♪
その際はまたご報告します!本当に貴重な素晴らしい経験でした。

 

 

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