これから冬になり、免疫力を上げたい季節になっています。
そんな中、昔から体調がすぐれない時に食べる代表格が
生姜になります。
高知県が一大産地ですが、意外にも身近な所でも栽培されて
います。
そんな生姜の収穫のお手伝いに行ってきました。
生姜の旬
生姜はスーパーでは年中あるので、いつが旬なのか分からない
方も沢山いらっしゃると思います。
実は、生姜の旬は秋なんです。そうめんなどにも入れるので
夏のイメージが強いでしょうが、夏に旬を迎えるのは葉生姜
といって生姜の上の部分になります。
良く、鮎の塩焼きなどに添えられている上は葉がついていて
緑で茎の下の方は赤くなっているあれです。
夏の風物詩として見ると思います。
生姜の栽培方法
生姜は種生姜を植えて、そこからどんどん増えて行く様な
栽培方法になり、ジャガイモの栽培に似ています。
綺麗な種生姜を選ぶ事が大事になります。綺麗な種生姜から
は綺麗で大きい生姜ができやすいです。
順調に成長すると種生姜の5~6倍の量が獲れます。農業は
なんでもそうですが、一つの種や苗から数倍~数十倍に
なって収穫となる物が多く、植物の生命力をまざまざと感じる
事がよくあります。
それだけ子孫を次に残そうとするエネルギーが植物にはある
んだなと、感心してしまいます。
生姜の収穫の仕方
生姜の身は地中に埋まっており、葉と茎が地上に伸びている
状態で育ちます。普段食べている生姜は、根っこの部分に
なります。
上の茎を、4~5本まとめて引っこ抜きます。すると生姜の身が
地中から出てきます。抜いた時に切れたり、千切れたりする
ので、ゆっくり丁寧に抜きます。
抜き終わっても、地中で切れてしまっている物があるので、
手で気を付けながら土を掘り起こします。
この掘り起こす際によく種生姜も出てきます。
植えてから数か月経ち、尚且つ子孫を残す為に自分から繁殖
させている親生姜ですが、まだまだ食べる事ができるんです。
親生姜は辛みが強いので大人向けになります。
掘り出した生姜は茎の根元からハサミで切り離します。
そして身だけにし、土を軽く落とします。
その後は専用の収穫コンテナに入れて、そのまま少し太陽の
下に置いてから、出荷します。
まだ出荷をしない生姜については、コンテナごと土の中に
戻して、出荷のタイミングを待ちます。
様々な条件を考えると生姜の保管は土の中が一番最適な環境
になります。
↓掘り立ての生姜
種生姜の選別と保管方法
収穫の際に合わせて来年用の種生姜の選別も行います。
きれいな物から優先し種生姜を選び、それ以外を出荷する
感じです。
種生姜が一番大事なので、選別も慎重に行います。
なるべく塊のまま保存します。
種生姜の選別が終わったら、来春まで種生姜を無事に保管
できる場所を作ります。
ワインセラーと同じ考えで、温度、湿度が一定の冷暗所が
ベストになります。
昨年までは山にある洞窟を利用していたみたいですが、その
洞窟が崩れたらしく、今年からは使えないので同じ様な環境
になるようにと、ビニールハウスの中の端に30㎝ぐらいの穴を
掘り、コンテナごと埋めて、その上に草を被せたりして、
何とか来春まで腐らず芽が出ず、無事に保管できないかなと
思っています。
↓生姜を埋める直前の様子
新鮮な生姜の味わい♪
収穫したての生姜は少し甘みがある感じです。生姜の辛みは
ありますが、その中にも若干の甘みが感じられます。
新鮮な生姜はまた違った味わいです。
さらに、子ども用には贅沢なジンジャーエールを作ります♪
炭酸水と砂糖を混ぜた物に、掘りたての生姜を絞ります。
そこに生姜の茎を指すと手作りジンジャーエールの完成です。
市販のジンジャーエールより生姜の風味も味もしっかりして
“本物”を感じる事ができます♪
これを飲んでしまうと、市販のジンジャーエールでは物足り
なくなってしまうので、逆に注意が必要です。
また、生姜焼きを作る際も、贅沢にたっぷりと使いますが
入れすぎても、そこまで生姜の辛みがないので、香りと味が
強くとても美味しいです。
これも新鮮な生姜だからこそできます^^
↓茎を切って土を落とした生姜
生姜まとめ
普段から慣れ親しんで知る生姜ですが、実際に収穫を行って
みると、知らなかった事が色々とありました。
種生姜を優先的に選別してあったり、一時保管は土の中が
最適だったり、種生姜はワインセラーと同じ環境で保管する
など、非常に勉強になりました。
農業は不思議なもんで、収穫しか行わなくても自分が作った
作物だ!という思いになってしまいます。
一部の生姜の畑は梅雨の大雨で駄目になってしまいましたが
残った生姜は無事に収穫まで辿り着けて良かったです。
農業の喜びは成長を感じる事と収穫だなって改めて
感じた1日でした♪
家遊楽賢 ~家族で遊ぶ、楽しく賢く♪~