少年野球から中学硬式のチームに進む
選手も多くなってきた中学野球界ですが
それと同時に、色々な話も耳にします。
今日はそういった周囲の声をまとめて
お話したいと思います。
思っていたチーム、指導、活動内容とは違った、
予想以上だった、など様々ありますが選んだ
以上は責任もありますね。
このあたりを詳しく話していきますので、
ぜひ、最後までご覧いただき、参考に
してみてください。
中学校の硬式は色々な噂や話があるけど、
実施のところはどうなんだろうね。
「硬式に入ればOKみたいな風潮がありますが
実際、入った人たちの話を聞くと良い事
ばかりではないです。むしろ高い月謝を払って
という不満の声を良く聞きます。
そんな中学硬式の現状についてお話します。」
◆中学硬式について知りたい人
◆中学硬式のメリット、デメリット
◆中学硬式の現状とは
私の実体験を基にこういった疑問に答えます。
1.中学硬式のメリット3選!
2.中学硬式のデメリット3選!
3.中学硬式の今後の展望は
この記事を書いている私は小学校1年生から
野球を始め、中学、高校、草野球と第一線で
20年以上のキャリアになります。
また、少年野球のコーチ、監督も歴任し
少年野球についての経験・実績は十分です。
そんな私の経験や、実体験に
基づいて解説します。
目次
中学硬式のメリット3選!
中学硬式は色々と課題もありますが、
メリットもあるので、入れる家庭が多いと
思います。
そんな中学硬式のメリットは下記3選に
なります!
✔意識の高い仲間
✔高校で即戦力
それではそれぞれの項目を詳しく説明
していきます!
✔硬式に早くから慣れる
一番のメリットと言えばこれではないでしょうか。
中1から3年間、硬式を扱うので軟式の選手
より、当然硬式に慣れています。
投げる、打つ、守る、において高校野球の
スタート時には今までと変わらないボール
ですので、そのまま入っていけます。
軟式はどうしても完全に慣れるには
数ヶ月かかりますので、その差が硬式の
一番のメリットです。
✔意識の高い仲間
部活よりは野球に対する意識や向上心の
高い選手が多いのも硬式です。
わざわざお金を払って、野球をしに行って
いるので、野球に対する取組み意識が
高いのは当然ですね。
親子で、将来野球で進路を切り開くという
強い気持ちを持った家庭が多いです。
それだけのやる気と自信があるんだと
思います。
✔高校で即戦力
ボールも変わらず、そのまま高校野球に
入っていけるので、高校ですぐにデビュー
が可能です。
中学硬式から、高校野球へのハードルが
軟式の選手より低いので、良い選手は
直ぐに起用されます。
なんの違和感もなく、高校野球に入って
いけるのはメリットです。
ボールに慣れる時間というものを考えなくて
いいので、高校野球関係者も硬式の選手を
始めは好むのは納得です。
(伸びしろは置いといて)
これだけでも、硬式に行っていたメリットが
ありますね。
中学硬式のデメリット3選!
当然メリットばかりではありませんので、
デメリットもご紹介していきます。
硬式のデメリットは下記の3点になります。
✔体の消耗
✔指導力の格差が大きい
それではこちらも一つずつ見ていきましょう!
✔金銭&親の負担が大きい
これは部活と比較すると、全く違ってきます。
クラブチームですので、行政からの補助も
なく、全てを個人負担ということになります。
月謝も月に1万~2万円で、さらに遠征代や
積み立て、親の移動費なども含めると
とんでもない出費があります。
試合も遠方も多く、高速で片道3時間を
日帰りで2週連続なども聞きます。
とにかく部活では考えられない金銭&親の
負担が大きいです。
✔体の消耗
休日は平日にフルに活動できない分
丸一日の活動が多いです!
どうしても平日の練習日や時間が限られる
ので、それを取り戻すかのように休日に
詰め込みます。
土日どちらかが休みの部活と、規制もなく
土日どちらも朝から夕方まで練習や拘束の
硬式。
以前までは、練習はやっただけ良いという
風潮がありましたが、今は適度な休息も
練習という流れがコロナでできました。
私、個人としてはまだまだ成長期の中学生に
そこまで詰め込んでやらせるのも、問題
だなと思っています。
追込みすぎて体が消耗すれば、元も子も
ありませんから。
✔指導力の格差が大きい
チームによる指導力の格差も問題として
あげておきます。
中学硬式に入れば上手くなる!という
間違った考えが蔓延しています。
高いお金を出して、硬式をさせるのだから
技術的な指導もしっかりしてもらえて・・
と思っている方!
残念ながら、そういったチームは多く
ありません。
チーム作りをする中で、個人的に教える
ことはありますが、基本的には数人の
指導者で数十人をみるわけですから
理想と現実は違います。
チームの特色がありますので、強いから
といって入ると理想と違った、と悩む
原因になりますよ。
中学硬式の今後の展望は
先日の記事でも書きましたが、軟式は
ボールも変わり、見直されています!
≫少年野球の元監督が語る軟式が見直されている理由3選【硬式より…】
そんな中、『高い月謝を払い硬式にきたけど
たいした指導をしてくれず、ただ硬式に
早くなれるだけ』という不満の声が
いろんなところから聞こえてきています。
そういった気運が高まると、逆に硬式離れ
が進み、最終的に軟式に戻っていくという
図式ができるかもしれません。
進路の面でも、今はこれだけネットが発達
しているので、良い選手は直ぐに見つけ
られる時代となりました。
まとめ:少年野球の元監督が語る硬式の良し悪し3選!【しっかり考えて選択】
今回の振り返り、硬式の良し悪しは下記の
3点ずつになります!
✔意識の高い仲間
✔高校で即戦力
✔体の消耗
✔指導力の格差が大きい
これらのことを考えて、進路を選択するのが
いいかもしれません!
ただ、本人がどうしても硬式をしたいということ
であれば、チャレンジしてもいいと思います。
その際はしっかりと調べた上で入らないと
理想と現実に苦しむかもしれません。
以前もお話しましたが、私の思うベストは
いろいろなことを加味した上で、
部活+野球塾です。
≫少年野球の元監督が考える中学野球の賢い選択肢は?【良いとこどり】
というわけで今回は以上です。
この記事が少しでも少年野球関係者のために
なれば幸いです。
家遊楽賢 ~家族で遊ぶ、楽しく賢く♪~